盗んだ金、「給料」と母に=空き巣容疑で逮捕の男-兵庫県警
大阪府と兵庫県で空き巣を繰り返したとして、兵庫県警に窃盗容疑などで逮捕された男が、盗んだ金の一部を母親に給料と偽って渡していたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。
県警によると、男は同県伊丹市桜ケ丘、無職手取大輔被告(29)=起訴済み=。手取被告は母親に定職に就くようしかられ、「仕事に行ってくる」と言って外出。空き巣で得た金のうち、3月に18万円、4月には20万円を渡していた。
出掛ける際にはスーツ姿で、「母親を安心させたい」という思いと、空き巣に入った際に怪しまれないようにする狙いがあったという。
県警によると、手取被告は3月と4月に大阪府豊中市の自営業の男性(75)宅に侵入し、現金約160万円と商品券など108万円相当を盗んだ疑いが持たれている。
手取被告は5月と6月にも、豊中市の別の民家と兵庫県宝塚市の民家から現金を盗んだとして、逮捕、起訴されていた。