地震により被災された皆さまへ
このたび日向灘を震源とする地震により、被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。
【詳細】南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」対象地域は
2024年8月9日
8日、宮崎県で震度6弱の揺れを観測するマグニチュード7.1の大きな地震があり、九州で、最大で50センチの津波を観測しました。
この地震で気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして臨時情報を出して巨大地震への注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、8日午後4時43分ごろ、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、一時、津波注意報が宮崎県と高知県、大分県、鹿児島県、愛媛県の沿岸に発表されました。
宮崎市の宮崎港では50センチの津波を観測するなど九州から四国の各地に津波が到達しました。
また、この地震で
▽宮崎県日南市で震度6弱の揺れを観測したほか、
▽震度5強を宮崎市と宮崎県都城市、串間市、鹿児島県大崎町、
▽震度5弱を宮崎県小林市や鹿児島市などで観測しました。
その後も、日向灘を震源とする地震が続いていて、9日午前4時すぎには宮崎市や宮崎県都城市などで震度3の揺れを観測する地震が起きています。
気象庁は今後1週間程度は最大震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」発表
一方、この地震を受けて、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
この情報が発表されたのは2019年に運用が始まってから初めてです。
気象庁は、この情報が特定の期間中に必ず地震が発生することを伝える情報ではないとしたうえで、巨大地震に備えて防災対策の推進地域に指定されている29の都府県の707市町村に地震への備えを改めて確認してほしいと呼びかけています。
また、内閣府などは▽家具を固定したり▽避難場所や家族の安否確認の方法をチェックしたりするほかお年寄りや体の不自由な人、小さな子どもがいる家庭や施設では避難に時間がかかることも想定されるとして、必要に応じて自主的な避難も検討するよう呼びかけています。
臨時情報 注意が必要な地域は
国は南海トラフ巨大地震で、震度6弱以上の激しい揺れや高さ3メートル以上の津波のおそれなどがある茨城県から沖縄県にかけて、内陸の地域を含む29の都府県、707市町村を防災対策の推進地域に指定しています。
今回の地震を受けて気象庁はこれらの地域では地震への備えを改めて確認してほしいと呼びかけています。
“家具固定など日頃からの備えを改めて確認を”
過去の世界の大規模地震の統計データでは、マグニチュード7.0以上の地震が起きたあと隣接した領域で1週間以内にマグニチュード8クラス以上の地震が発生する頻度は数百回に1回程度あるということです。
国は揺れに備えて家具の固定のほか、避難場所や家族との安否確認の方法を確認しておくなど日頃からの備えを改めて確認するよう呼びかけています。
また、お年寄りや体の不自由な人、小さな子どもがいる家庭や施設では避難に時間がかかることも想定されるとして、必要に応じて自主的な避難も検討するよう呼びかけています。
【詳報】8日19:45~気象庁会見
気象庁は、次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことについて、午後7時45分から会見を開きました。
会見で、気象庁の束田進也地震火山技術・調査課長は「南海トラフ地震の想定震源域では、新たな大規模地震が発生する可能性が平常時より高まっていると考えられる」と述べました。
一方、特定の期間中に必ず発生することを伝える情報ではないことを強調し政府や自治体からの呼びかけに応じて防災対応をとるよう呼びかけました。
気象庁 “関連を調査 状況に応じ身の安全を守る行動を”
気象庁が午後5時45分から開いた会見で青木重樹地震津波対策企画官は、南海トラフ地震との関連について専門家で作る「評価検討会」の会合が始まったことに触れ、「南海トラフで想定されている大規模な地震との関連性について調査をおこなっている。被害が想定される地域の方は現時点では個々の状況に応じて身の安全を守る行動をとってほしい」と述べました。
以上 NHK NEWSWEB 引用